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【#中央日報】【コラム】韓国だったらアマゾンのベゾス氏は数えきれない程死んだ

最近最もホットな人物はアマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏だろう。アマゾンはことし1月に時価総額世界1位になった。アップル・マイクロソフト・グーグル・フェイスブックを見下ろしている。また、ベゾス氏は個人資産145兆ウォン(約14兆円)で世界最高の資産家になった。間もなく離婚するマッケンジー夫人にその半分の72兆ウォンを財産分与するのかも話題だ。

しかし、韓国に生まれていたならばベゾス氏は何度も死んだかもしれない。何より最高権力者のトランプ大統領にひどく嫌われている。大統領選挙の時からトランプ氏は犬猿の仲であるベゾス氏に向かって「必ず手を下す」と脅した。実際にトランプ執権後アマゾン本社は2度家宅捜査されたがベゾス氏は「我々は既に大企業で、大企業が政府調査を受けるのは当然のこと」と言って対抗している。

ベゾス氏のDNAはリベラルだ。しかし、ベゾス氏は2014年に国際労働組合総連合(ITU)に「最も悪いCEO」に選ばれた。アマゾン物流センター勤務者の1日平均移動距離は24キロメートル。それでも満足できず、もしかしたらサボっているのではないかと位置追跡機を付けて監視する。当のベゾスCEOは「私は労組が必要だと考えない。アマゾンの勤務環境が誇らしい」と受け応える。おそらく韓国だったら民主労組に叩かれ、労組活動妨害容疑で検察の家宅捜索が無限に繰り返されただろう。

ベゾスCEOの新技術も韓国では刑務所行きの近道だ。1999年にアマゾンを電子商取引最強者にさせたワンクリック。この手軽な決済手段が韓国では公認証明書とアクティブXのため2014年まで違法だった。いくら容易でスピーディに顧客の心をとらえても金融委員会の目にはファイアウォールが手薄な不良商品だった。結局、大統領が出てきて中国人がなぜ韓国製の「(ドラマ『星から来たあなた』の)チョン・ソンイコート」をオンライン・ショッピングで買えないのかと怒ってから金融委は降参した。

2007年に発売した電子ブック「Kindle」も同様だ。アマゾンがすべての本を月9.99ドル(約1100円)で無制限購読できるようにすると零細出版社が反発した。ベゾスCEOは彼らに対し「顧客に質の良いコンテンツを安く供給するのが我々の原則」と言ってすべてKindleから追い出してしまった。露骨な「甲チル(契約書の甲にあたる側の横暴)」だった。韓国だったら路地商圏を踏みにじったと言われ国会聴聞会と公正委に叩かれ、生き残ることができなかっただろう。

アマゾンは独特な会社だ。職員はベゾスCEOを嫌いベゾスCEOも職員を嫌う。それでベゾスCEOはロボットに1兆ウォンを投資し、今は人の代わりにロボットが物流倉庫を歩き回る。最近ベゾスCEOは宅配職員に代わるドローン開発に熱を上げている。今後顧客相談やキャッシャーまで人工知能に任せる完全無人化が彼の夢だ。ベゾスCEOは口も悪い。「仕事と家庭の均衡を叫ぶ人で仕事ができる職員は見たことがない」という妄言まではばからない。韓国だったらウォラベル世代(ワーク・ライフのバランス重視世代)と市民団体がじっとしていたのだろうか。

反労組と路地商圏の破壊、「甲チル」に職員蔑視まで…。それでも米国人は絶対的信頼を送る。過去8年間、アマゾンの従業員は20倍にも増え60万人に達し、株価は4倍も上昇した。ベゾスCEOは「顧客中心と株主のための長期的経営」を成功の秘訣に挙げた。職員を搾取して納品単価を買い叩くのも顧客に値段が安く質が良いサービスを供給しようとする目的だということだ。米ニューヨーク大学のスコット・キャラウェイ教授は「今後50年以内にアップル・グーグル・フェイスブックは消えるだろうがアマゾンは最後まで生き残るだろう」と予想した。優れた競争力だ。

文在寅ムン・ジェイン)大統領もかなり前からベゾス氏に注視しているようだ。2017年の当選直後に一番最初にインタビューを行ったメディアがベゾス氏のワシントン・ポストだった。6日、「第2のベンチャーブーム」宣言の時も文大統領はアマゾンについてしばしば言及した。「アマゾンが米国10大グループになった。政府主導で大型ファンドを作りスタートアップをユニコーンに育てる」「アマゾンがスタートアップを積極的に買収合併するように我々もベンチャー持株会社を支援する」…。

しかし、文大統領が果たして韓国のベゾス氏スタイルのベンチャーを受け入れるかは疑問だ。もしかすると所得主導成長のようにベンチャーも税金さえ注ぎ込めばすくすく育つと勘違いしているのはでないか。民主労組に傾く文大統領がアマゾンの反労組路線を容認できるだろうか。顧客と株主にばかり気を遣い職員と下請け業者には酷い対応をするベゾスCEOを韓国の検察と公正委が放っておくだろうか。このような疑問が明快に解けない限り文大統領の「第2ベンチャーブーム」は雲をつかむような蜃気楼かもしれない。政治的温室の中で育てられた緑色成長と創造経済が跡形なく消えたように…。

イ・チョルホ/中央日報コラムニスト