日本の敵速報

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【#朝鮮日報】対北政策で文政権が独自色、米朝双方に誤解招く恐れも

米は「ビッグディール」、韓国は「グッド・イナフ・ディール」
 北朝鮮の非核化をめぐり、韓米に意見の違いがあることがあらわになっている。米国のトランプ政権が一貫して「一括妥結式ビッグディール(big deal)」を主張しているのに対し、韓国政府は「グッド・イナフ・ディール(good enough deal=十分いい取引)」という概念を持ち出してきたのだ。核施設リスト申告や大量破壊兵器WMD)凍結・廃棄を含む「一括妥結式ビッグディール」は現実性に欠けているから、「包括的非核化ロードマップ合意後、段階的に移行」する方向で進めるべきだという主張だ。ベトナムハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が決裂して以降、韓米は対北朝鮮制裁緩和や北朝鮮人権問題に続き、北朝鮮の非核化方式をめぐっても意見の違いを見せ、両国の共助態勢に亀裂が生じるのではないかという懸念が高まっている。

 韓国大統領府関係者は17日、「慣性的な対北朝鮮交渉の枠組みから脱却しなければならない」として「『オール・オア・ナッシング(All or Nothing=すべてか無か)』戦略を再考する必要がある」と述べた。そして、「まず北朝鮮が包括的な目標を達成するためのロードマップに合意するようけん引し、それを土台に『スモールディール』を『グッド・イナフ・ディール』にしていくべきではないだろうか」と言った。「包括的ロードマップ」に言及してはいるが、これまで北朝鮮が主張してきた「段階的非核化」に重点を置いたものだ。

 ソウルの外交消息筋は18日、「韓国政府は『スモールディール』に対し批判的な世論を意識して『グッド・イナフ・ディール』という単語を急ごしらえしたが、結局は段階的非核化で行こうという意味だ。ビッグディールの可能性に関しては米政府内にもさまざまな意見があるが、韓国政府が公然と別の声を上げることは自らの信頼性を下げ、米朝どちらからも誤解を招きかねない」と語った。

 韓国政府が主張する「グッド・イナフ・ディール」とは、「ビッグディール」よりは小さいが大きな意味がある「スモールディール」を1-2回続けて達成することを手始めに、「完全な非核化」という最終目標を実現させようという概念だと見られる。北朝鮮ハノイ会談で掲げた寧辺核施設廃棄措置などを米国が意味のある措置として受け入れて優先交渉しようという趣旨だ。これは、寧辺を含むすべての核施設の申告・廃棄・検証と、すべての大量破壊兵器の凍結・廃棄など「完全な非核化」と「制裁解除」の対等交換を必要とする米国側の交渉戦略とは対照的だ。

 韓国大統領府関係者は、北朝鮮が細かく分けた非核化の段階ごとに補償を受ける「サラミ戦術」については、「十分に警戒していく」と言った。しかし、寧辺の核施設の廃棄価値と意味をめぐっても米朝の評価がはっきりと分かれている状況で、「意味のある非核化措置」と「そうでない措置」を区別すること自体が難しいという指摘もある。

 峨山政策研究院の申範澈(シン・ボムチョル)安保統一センター長は「これまで仲裁者役を自任してきた韓国政府が米朝会談決裂を認め、米国を意識して『包括的ロードマップ』に言及したことが(これまでとは)違う点だ。問題は、北朝鮮がロードマップを受け入れる可能性も、米国が段階的非核化を受け入れる可能性も非常に低いということだ」と言った。韓国大統領府関係者はこの前日、「韓米間で非核化最終目標に到達しようというロードマップは確かに共有しており、最終的な目標をどのように達成するかでも意見の違いはない」と話していた。しかし、米国との事前に話し合うことなく「ビッグディール」実現の可能性を公に否定し、「グッド・イナフ・ディール」という単語を使ったこと自体も問題になると指摘したものだ。

 「グッド・イナフ・ディール」は韓国政府内でも意見集約の過程を経ずに突発的に出てきた概念のようだ。韓国統一部(省に相当)の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は同日、国会外交通商委員会で、元裕哲(ウォン・ユチョル)議員=自由韓国党=に「(グッド・イナフ・ディールという)概念を知っているか」と質問され、「マスコミ報道で聞いた」と答えた。韓国政府と与党は同日の国会でも、米国の非核化路線と「足並みの乱れ」を見せるような様子だった。趙明均長官は業務報告で、「開城工業団地金剛山観光事業の再開に備え、対北朝鮮制裁の枠組みの中で準備して環境を整える」と述べた。与党・共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)議員は「非核化けん引のため(北朝鮮に対して)懲罰的制裁を緩和する戦略が必要だと思われる」と語った。

安俊勇(アン・ジュンヨン)記者