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【#中央日報】【コラム】保守は進歩を真似ない=韓国

野党・自由韓国党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表の「金正恩キム・ジョンウン)首席報道官」発言は保守層としては「痛快マーケティング」だ。文在寅ムン・ジェイン)政権に入ってから国政が逆行しているとあきれていた人たちには、これまで聞けなかった気持ちよい発言だ。ところが青瓦台(チョンワデ、大統領府)や民主党からすれば、怒りを誘発する「侮辱マーケティング」となる。現政権の忠誠派には何か報復のきっかけを見つけなければ気が済まない発言だ。

痛快マーケティングであれ侮辱マーケティングであれ、感情に触れる直接的な表現は支持層の結集に非常に効果的だ。この分野の権威者がドナルド・トランプ大統領だ。党内であれ党外であれ、ライバルを笑い者にする名づけの達人だった。共和党の党内選挙で父ブッシュと兄ブッシュに比べて優柔不断という評価を受けたジェブ・ブッシュ候補を「元気不足ブッシュ」と呼んだ。共和党候補のうち唯一の女性として注目されたカーリー・フィオリーナヒューレットパッカード最高経営責任者(CEO)に対しては「ぶさいくな顔」とからかった。民主党ヒラリー・クリントン候補に対しては「詐欺師ヒラリー」と呼んだ。

ワシントンの政治を嫌悪するトランプ忠誠層には痛快な発言だったが、トランプ反対層の情緒的拒否感も相当なものだった。言葉は言葉を呼ぶ。トランプ大統領が何度も「ポカホンタス」と揶揄したのがエリザベス・ウォーレン民主党上院議員だ。ウォーレン議員は先月、2020年大統領選挙への出馬を宣言し、「トランプ大統領は2020年には自由人でないかもしれない」という発言をした。反トランプ陣営の先頭に立つための支持層結集戦略だ。

政治は人間の本性を越えて空の上を歩くことはできない。痛快は反対側では怒りを呼び、これは恨みとして累積する。このような渦中に国はさらに分裂する。

金正恩首席報道官」は保守層には痛快だが、大韓民国には保守だけが存在するのではない。李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権で野党だった民主党から鬼胎という奇怪な言葉が登場し、現職大統領を鼠と鶏に例えて嘲笑するコメントがオンライン空間を埋めた時、保守層の拒否感はさらに強まった。いま恐らく文在寅政権の支持者の間では同じ心理メカニズムが作動しているだろう。

首席報道官発言の本当の問題は我々が冷静に問いただすべき判断の領域を色の領域に変えることがある。米朝首脳会談が決裂し、韓半島朝鮮半島)は再び岐路に立った。今度は平壌ピョンヤン)だけでなくホワイトハウスも瀬戸際戦術を駆使する態勢に入り、その状況は過去とは違う。こうした状況にいたるまでにはいくつか原因があるが、仲裁者を自負した韓国政府にも問題があった。何よりもホワイトハウスの内心を正確に看破できなかった政府の楽観主義が問題だった。文在寅政権が仲裁者になれば「金正恩報道官」の役割をすることは避けられなかった。ただ、ホワイトハウスに向かって「金正恩報道官」をしたのなら、逆に平壌ピョンヤン)に向かっては「トランプ報道官」の役割をしなければならなかった。米朝交渉のカギを握っている主人公はトランプ大統領だが、予測不可能な交渉家の内心を正確に読み取った後、平壌もこれに合わせてハノイで開く風呂敷の内容物をさらに満たすべきだと説得する必要があった。こうした状況で政党報道官の論評でもなく象徴性が充満した院内代表の国会演説で決心して発言すれば、これは政治的攻防を誘導することになる。

韓国党は「首席報道官」発言で「一発」食らわせたと自評しているかもしれないが、もともとこうした感情を刺激する言葉の政治は進歩の武器であって保守の特技ではない。怒って投票場へ行くのは進歩支持層であり、保守支持層は不安を感じて投票場に行く。保守は生態的に怒りを結集させる形態を避ける。保守は進歩を真似ない。

チェ・ビョンゴン/国際外交安保チーム長