日本の敵速報

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【#朝鮮日報】北が南北連絡事務所から撤収で韓半島「視界ゼロ」、韓国は四面楚歌

北朝鮮、突然の南北連絡事務所撤収後「韓米協調」の非難ばかり
韓国は北の真意把握に奔走、現段階では様子見
トランプ氏「追加制裁撤回」、米政権のムードと温度差 韓国の「仲裁役」遂行は困難に



 北朝鮮が一方的に開城の南北共同連絡事務所から撤収し、韓半島朝鮮半島)情勢は再び先が見通せない状況になっている。北朝鮮が沈黙を続ける中、韓国政府は「撤収」の真意把握に注力する一方で、今後の対応をめぐって腐心している模様だ。米国は今すぐ追加制裁を加えることはないとのメッセージを発信した。北朝鮮・韓国・米国が中心となった交渉が今後も続くのか、それとも北朝鮮が「新たな道」へ向かうドアを開くのかが注目される。

 北朝鮮の宣伝メディアは24日、南北の協力事業を非核化交渉と結びつける韓国政府の態度や韓米同盟を批判する論評を出したが、それ以外に北朝鮮は何も発表していない。22日に開城の南北共同連絡事務所から撤収したことを確認できるような報道は、この日も見られなかった。

 北朝鮮は昨年9月14日の共同連絡事務所開所式で「北南(南北)共同連絡事務所には、関係発展の転換的局面を望む民族の願いが凝縮されている」とその意義を強調した。その翌日には国営メディアを通じ、4月27日に板門店で開催された南北首脳会談の「成果」を宣伝した。

 北朝鮮は今回の撤収について「上層部の指示」としただけで、それ以上のメッセージは出していない。米国の制裁緩和を求めるための戦術カードなのか、韓国政府に一層積極的な仲裁を求めるメッセージなのか、それとも金正恩キム・ジョンウン)国務委員長が今年の「新年の辞」で言及した「新たな道」に進むというシグナルなのか。撤収を既定の事実とするのではなく、復帰する可能性を残しておくことで、今後の交渉でさまざまな戦術カードを使っていくという意図をちらつかせたものと読み取れる。

 北朝鮮の「勝負手」を全く予想していなかった韓国政府は、北朝鮮の連絡事務所への復帰を念頭に置いて対応戦略を練る方針だ。23日には韓国統一部(省に相当)の千海成(チョン・ヘソン)次官が状況点検会議を開き、北朝鮮の意図を予測したり評価したりせず、状況を見守る方針をあらためて確認した。さらに、南北離散家族の映像による面会に向けた韓国側施設の補修、「満月台」(開城にある高麗時代の王宮跡)共同発掘事業の対北朝鮮制裁からの除外に向けた協議など、これまで進めてきたことは引き続き推進していくと統一部当局者は話している。しかし、北朝鮮に対するメッセージの形やレベルについては依然として腐心している様子だ。

 韓国統一研究院のホン・ミン北朝鮮研究室長は「韓国政府は四面楚歌。北朝鮮は韓国政府が全ての事柄について米国に許可を求めることに強い不満を抱いている。今後もこの状態が続くなら黙っていない、として撤収したわけで、そういう意味では、米朝関係がこう着状態にある中で南北関係がいっそう悪化する可能性がある。そうなれば、(韓国の)仲裁の役割がさらに難しくなるのは明らかだ。いまの状況では特使(を派遣すること)も意味がない。大統領が自ら昨年5月のようにワンポイント首脳会談を開き、北朝鮮を説得しなければならない」と強調した。

 米国の状況も良くはない。トランプ大統領は22日(現地時間)、財務省が準備していた北朝鮮関連の追加制裁を撤回させたと発表した。金委員長を落ち着かせる意味合いがあると思われる。しかし、これは米国政府の立場を示すメッセージではなく、トランプ大統領個人の意志によるものであるため、北朝鮮がどのように応じるかは未知数だ。

 ホン室長は「(制裁撤回には、)対北朝鮮制裁について自ら決定し管理するというトランプ大統領の意志が強く反映されているが、ホワイトハウスをはじめ米政府内の外交・安保ラインの雰囲気は異なっている」として「交渉技術に依存するというトランプ大統領と、米政府内の気流が混在し、一貫したメッセージが出せずにいる。この部分が懸念される」と指摘した。ホン室長はまた「ホワイトハウス内の雰囲気が異なるため韓国政府としてもどの部分から攻略・説得すべきか判断が難しい状況だ。さらに、韓国が仲裁役を担うことに対する冷ややかなムードも根強く、韓国政府がどこに焦点を合わせて仲裁者あるいは促進者の役割を担うのか、決断が難しくなった」と説明した。

 北朝鮮は連絡事務所から撤収して以降、何らメッセージを出しておらず、様子見ムードだ。しかし来月には最高人民会議の第14期第1回会議と太陽節(故・金日成〈キム・イルソン〉主席の誕生日)など政治イベントが相次ぐため、沈黙は長引かないとみられている。これに先立ち金委員長がロシアを訪問するという見方も出ている。一連の政治イベントを契機として、中国やロシアなど友好国との関係を密にする「新たな道」に進むというシグナルを送ってくる可能性も排除できないというわけだ。

 ホン室長は「北朝鮮は切迫している。トランプ大統領の決断だけを見て米朝交渉がまともに進まないと判断する場合、大きな政治イベントで強硬な立場を見せる可能性もある」「あるいは中国、ロシアの支持を得ていることを強調し、米国との交渉や南北協力事業を遅延させて長期戦に持ち込むという戦略も考えているだろう」との見方を示した。

 ホン室長は「金委員長とトランプ大統領の個人的な信頼だけでは、現在の局面が鎮静化して対話が急進展する可能性は大きくないとみられる」と指摘した。

キム・ジフン記者