日本の敵速報

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【#中央日報】<Mr.ミリタリー>米国、ICBM迎撃完成…北への先制攻撃作戦も

秒速7キロで飛んでくるミサイルを宇宙空間で同じ速度で接近して命中させ、破壊した。相対速度は秒速14キロ。瞬きする間にフルコースマラソン距離の3分の1を飛行する超スピードでだ。25日に米国が実施した大陸間弾道ミサイルICBM)迎撃試験は、ミサイル防衛システムを推進して以降、最大の成功作だった。1983年にレーガン米大統領が計画した「スターウォーズ」戦略防衛構想(SDI=Strategic Defense Initiative)を始めてから37年目にミサイル防衛プログラムが本軌道に乗った。米国はこの試験で自信を抱いた。

ミサイル防衛局(MDA)のミサイル迎撃試験は北朝鮮ICBMを想定した。北朝鮮が発射したと仮定した標的用ICBMを中間飛行過程の太平洋上空で迎撃する。ICBMは発射後、上昇段階-中間段階-大気圏に進入した終末段階を経て目標を打撃するが、中間段階では高度1500キロの宇宙空間をマッハ20(秒速6.8キロ)以上の速度で飛行する。そのICBMに命中させるためには、迎撃ミサイルも似た速度で飛行し、精巧な誘導装置が搭載されなければいけない。そのために米国が開発した迎撃ミサイルが今回テストしたGBI(Ground Based Interceptor)だ。現在、アラスカ州フォートグリーリー島に40基、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地に4基が地下に配備されている。

米国は1999年から18回のGBI試験で9回失敗した。GBIの弾頭EKVが推進体と分離しなかったこともあり、ICBMを外したこともある。一部の成功も短距離ミサイルが対象だった。しかし2017年5月、18回目のICBM迎撃試験で成功した。新しく開発したEKVのCE-IIブロックIが正確に作動した。北朝鮮ICBMを仮想したミサイルを南太平洋マーシャル諸島クェゼリン環礁の米陸軍レーガン試験場で発射し、6分後に7700キロほど離れたヴァンデンバーグ基地からGBIを発射した。GBIから分離した新型EKVはICBMに正確に衝突した。ICBMは宇宙空間で粉砕された。

MDAはこれを基盤に25日、本格的な19回目の試験を企画した。GBI2発を発射して命中率を高める。1発の命中率が90%の場合、2発を連続発射すれば0.99になる。この日、レーガン試験場でICBMを発射した。すると太平洋に浮いていた米イージス艦のSPY-1レーダーがICBMをまず探知した。続いて海上配備Xバンドレーダー(SBX)がICBMの軌跡を追跡し、データを統制本部にリアルタイム中継した。本部は数分後の午前10時30分、ヴァンデンバーグから迎撃ミサイルGBIを2発連続で発射した。GBIは3段推進体で、高度1000キロ以上に上がってICBMに近づくと弾頭EKVを分離した。EKVはまた液体燃料を使ってICBMに方向を定めた。その結果、最初のEKVがICBMに命中した。2発目のEKVは破片のうち意味のある部分を分別してまた破壊した。100%迎撃だった。

このようなプロセッサは北朝鮮にも同じ方式で適用される。北朝鮮が米国に向けた「火星15」を発射すれば、アラスカを通過してカナダを経て米本土上空に進入する。一次的に宇宙にある赤外線探知衛星(DSP)がミサイルの後部から噴出する火炎を探知して警報する。続いて▼日本に配備された2基のTHAAD早期警報レーダーとイージス艦が探知し▼アラスカの最も西側シェミア島に設置された超大型コブラディーン(Cobra Dane)レーダーと太平洋上のSBXレーダーが軌跡を追跡し▼最後にアラスカ州フォートグリーリー島に配備されたGBI迎撃ミサイルを発射するという順序で迎撃が行われる。

今回の試験の成功で翼を得た人物はトランプ大統領だ。トランプ大統領は当選した直後の2017年、すぐにミサイル防衛プログラムに拍車を加えた。2016年から集中的に実施された北朝鮮のミサイル試験発射が尋常でなかった。このためトランプ大統領が就任すると、米議会は北朝鮮ICBMに対応するため2017年9月に4億ドルを、2018年にも40億ドルを充てた。現在、北朝鮮は米国を攻撃するICBM能力を備え、イランも近く北朝鮮レベルに到達するとみている。特に北朝鮮が2017年11月に発射した「火星15」は射程距離が1万3000キロにのぼり、米本土全域が含まれる。核弾頭の搭載も可能になると、米国防総省は判断している(MDA報告書)。

トランプ大統領の努力で米国は北朝鮮ICBMを防ぐ能力を確保することになったのだ。その間、米国は北朝鮮の「火星15」の核弾頭がさく烈する際に発生する途方もない電磁パルス(EMP)による被害に負担を感じていた。火星15が米本土の大気圏に再進入して核弾頭を爆発させる能力は検証されていないが、ニューヨーク上空100キロの大気圏外での核弾頭の爆発は今でも可能だ。その場合、数百キロ以内のコンピューターと携帯電話などすべての電子装備が機能しなくなる。ところが今回の試験のように高度1500キロの宇宙でICBMを破壊すればいかなる影響もない。したがってトランプ大統領北朝鮮の非核化交渉でさらに余裕が生じると考えられる。また時間が経つほど米国のミサイル防衛システムは完全になる。

米国はロシアと中国も問題だが、挑発的な北朝鮮とイランがさらに深刻だと見ている。このため最近、新しいミサイル防衛戦略を計画した。米国防総省が1月に出した81枚のミサイル防衛検討(Missile Defense Review)報告書は、北朝鮮とイランのICBMから米本土を防衛するためにGBIの性能を改良し、2023年までに20基を追加して64基を確保する計画だ。GBIには多弾頭型ICBMを一度に迎撃できる新型迎撃体(MOKV)を搭載する。また米国はレーザーを無人機に搭載し、発射されたICBMを初期浮上段階で迎撃する計画も推進中だ。このレーザー迎撃システムが開発されれば北朝鮮に最初に適用される見込みだ。

特に米国はMDRの報告書を通じて「ミサイル防衛のための攻撃作戦」も立てた。北朝鮮などならず者国家が挑発できないよう抑止が優先だが、紛争発生時に敵のミサイルを事前に除去する先制攻撃作戦も辞さないという戦略だ。この時、地・海・空精密武器で敵がミサイルを発射する前に破壊する。したがって新しい攻撃作戦は北朝鮮の非核化交渉が完全に決裂する場合に適用される可能性がある。トランプ大統領の「北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)国防委員長が好きだ」という言葉は、北朝鮮の挑発を抑止するための外交戦略だ。そしてトランプ大統領は軍事的には北朝鮮ICBMを迎撃から、先制攻撃でICBMを破壊する戦略まですべてを備えた。

問題は韓半島だ。米国は在韓米軍と韓国を北朝鮮のミサイルから保護するためにTHAADを慶尚北道星州(ソンジュ)に配備したが、まだ完全な稼働ではない。パトリオットでは北朝鮮のミサイルを防ぐのに限界があり、国産迎撃システムはまだ配備されていない。国防部はこれという対策を出していない。ハノイでの米朝首脳会談の決裂でトランプ大統領北朝鮮の完全な非核化基準を大きく高めた。強化に向かいつつある対北朝鮮制裁で、今年の北朝鮮経済はさらに厳しくなる見込みだ。現在としては代案がない北朝鮮がどう出てくるかは予測できない。したがって政府は言葉だけの「平和」ではなく、トランプ大統領のように万が一の事態にも徹底的に備えるべきではないだろうか。