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【#朝鮮日報】【萬物相】「等級」引き下げられた北京の韓国大使館

 2013年1月、中国・北京ではPM2.5の濃度が世界貿易機関WTO)許容値の40倍近くになり、昼間でも薄暗いほどになった。「手をつないだ恋人の顔が見えないほど」という報道もあった。北京にいた米国や欧州の外交官・商社員たちが「エクソダス(大移動・国外脱出)」の動きを見せると、彼らの本国では「スモッグ手当」を新設、給料を引き上げた。中国通の人材をとどめておくためだった。だが、韓国外交部(省に相当)では1年後に空気清浄機を支給するのが精一杯だった。

 当時の韓国の外交官たちは「家族に申し訳なかった」と言っていた。そして、次の勤務地には「空気の良いところ」をまず挙げていた。ところが、北京大使館はワシントン・東京・ロンドン同様、勤務志望度が最も高い「カ級」(「カ」はハングル表の最初の文字)に分類されており、次は「険地」と呼ばれる「ラ級」(「ラ」はハングル表の4番目の文字)に行かなければならなかったため、中国と同じくらい空気が悪いモンゴルや、命の危険がある紛争地域に配属された。昨年上半期の北京勤務希望者はほとんどいなかった。

 韓国外交部が北京大使館の等級を「カ級」から「ナ級」(「ナ」はハングル表の2番目の文字)に引き下げたという。中国回避現象を何とかしようという苦肉の策だ。ナ級なら、次の勤務地で険地を避けることができるからだ。中国は米国と共に「G2」と呼ばれ、国際社会における対中国外交の重要性はますます高まっている。北京にある大使館で働く外交官の数はワシントンにある大使館より多いという。最も大きな公館であるのにもかかわらず、勤務希望者を集めるために等級を下げるという珍現象が起きたのだ。

 元外交官は「中国の環境はずっと悪かったが、5-6年前はみんな中国に行こうという雰囲気だった。最近の回避現象は大気汚染のせいではないだろう」と話す。主権を譲った「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)『三不』発言」や大統領訪中時の「一人飯」など、次の政権で外交積弊になるかもしれない「地雷原」は怖いということだ。政府外交官は前政権の慰安婦問題合意や対北朝鮮制裁強化などを担った先輩たちがどれほどひどい目にあったかを目の当たりにしてきた。

 今、北東アジア外交戦争が熱い。経験豊かなプロたちがその先鋒(せんぽう)に立っている。9年ぶりに交代が決まった駐日中国大使は日本勤務だけで25年の経験がある。中国は「最高の日本専門家」を育てるために留学から46年を投資した。北京にいる米国大使は習近平国家主席と30年以上の縁を持つ。北京にいる日本大使も中国通だ。一方、韓国政府は中国語が一言もできない人を立て続けに大使として北京に派遣した。そうでなくても中国は韓国大使を相手にしない。中国専門家を夢見る外交官の根が断たれようとしている。

アン・ヨンヒョン論説委員