日本の敵速報

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【#ハンギョレ】[ルポ]武器が消えた板門店…徒歩橋を散歩し、記念植樹された松の木の前で“記念撮影”も

板門店JSA」一般再公開初日 
南北合意によって非武装化を完了 軍人らは武器の代わりに「民事警察」 北側には中国人観光客の姿も 
板門店宣言」記念の松から “密談”交わした徒歩橋まで散歩 
まだ南北は往来できないが 「緊張の消えた“平和”を十分味わえる」

 軍事境界線の上にポツンと立っている中立国監督委員会会議室や軍事停戦委員会本会議室、小会議室の空色のペイントの剥がれ具合は、6カ月前と変わらなかった。しかし、1日に訪れた板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)の空気は、これまでとは確かに違っていた。

 昨年「9・19南北軍事合意」によって“非武装化”処置のため6カ月間閉鎖され、同日初めて公開された共同警備区域で、訪問客を案内した軍人たちは“武器”を持っていなかった。防弾ヘルメットもかぶっていなかった。「過去(非武装化措置以前)には35人をはるかに上回る軍人らが(実弾の入った)拳銃を携帯し、警備勤務に当たっていました。しかし、今は35人だけです。拳銃を携帯することもありません」。取材陣を案内した軍関係者はこう述べた。

武器を下ろした南北の軍人たち

 南北と国連軍司令部は、9・19軍事分野合意書第2条2項に基づき、昨年10月に共同警備区域の非武装化処置を行っており、11月には3者共同検証まで完了した。共同警備区域の南北地域のあちこちに埋まっていた地雷を掘り出し、装着していた武器を下ろし、南北の監視警戒所にあった火器も撤収した。同日、板門店では北側の監視警戒所が“封印”された姿を確認することができた。建物はそのままだったが、窓には使われていない印として、白い紙が貼られていた。

 近々、板門店で勤務する南側の軍人たちは、腕に「民事警察」と書かれた腕章をつける予定だ。軍関係者は「すでに腕章のデザインを終え、現在製作中だ」と述べた。北側の軍人たちはすでに腕章を着用している。

 同日、統一部と国家情報院を通じて申請した訪問客約320人が、生まれ変わった板門店を視察した。午前10時ごろには北側の軍人3人が軍事境界線の前まで近づき、南側の取材陣と市民の姿を見て帰った。北側でも観光客約10人が板門閣(パンムンガク)と自由の家を背景に記念写真を撮っており、100人をはるかに上回る中国人などの観光客たちが板門閣2階に姿を現したりもした。

市民も徒歩橋を散歩できる

 軍事境界線の向こうにある板門閣が見える南側の自由の家の前庭から右の方に10歩歩くと、左側に昨年4月27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長が植えた松の木が一本立っている。「平和と繁栄を植える」と刻まれた表示石も一緒に見ることができる。一歳の松の木はまだ若い。まだ支柱の力を借りて踏ん張りながら、春の陽気を吸い込んでいる。

 記念植樹の場所からさらに進むとT字型の青い橋が見える。「徒歩橋」だ。生い茂る緑の木と草の上に橋がかけられている。1年前に文大統領と金委員長が、鳥のさえずり声だけが聞こえる中、この橋の片隅に設けられたテーブルに座り、30分以上“'密談”を交わす姿が全世界に生中継された。

 同日、取材陣が訪れた徒歩橋は、訪問者の安全のために補修工事中だった。工事が終わった後は、板門店を訪れる全ての市民が徒歩橋の散歩を楽しむことができる。両首脳が座った席を背景に、記念写真を撮ることもできる。国連軍司令部の関係者は「木造であるため、あまり頑丈ではないかもしれないが、車椅子に乗った訪問客も安全に移動できるよう、工事をしている」と説明した。

紹介の映像には「70年間の敵対」の代わりに、朝米首脳が共に登場

 実際、共同警備区域を訪問する市民たちが、本格的に板門店周辺を観光する前、最初に見る13分間の映像がある。今年9月、軍事合意書を交わした後、国連司令部と共同警備区域の警備大隊が合同制作したという。

 同日、取材陣が直接目にした映像には、朝鮮半島に平和の風が吹いた2018年の出来事が盛り込まれていた。昨年2月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式に参加した北側代表団と文在寅大統領夫妻、そして米国代表団の姿が、一つの画面に収められていた。4・27南北首脳会談当時、文大統領と金委員長が徒歩橋で時間を過ごす場面と、それから2カ月後、シンガポールで金委員長とドナルド・トランプ米大統領が初めて対面する場面が、次々とスクリーンに現れた。

 「一回の会談で、長い敵対関係を解消し、不信を解消することはできないが、『始めが肝心』という韓国のことわざのように、希望を抱いてみる」というナレーションが流れた。9月の平壌首脳会談と文大統領が5・1競技場で15万人の平壌市民の前で「非核化」について語る姿や、南北が軍事合意書に署名する場面が続いた。非武装化された共同警備区域の新しい紹介映像は、軍事合意を「小さいが意味ある合意」だとし、「敵対」の代わりに「平和」を語っていた。

まだ遠い道のりだが

 もちろん、目に見えない軍事境界線を表示するために地面に打ち込んだ杭は、そのまま残されている。赤くさびついて、「軍事境界線」という文字が見えない表示板も、依然として立っている。当初、9・19南北軍事合意書の通りなら、共同警備区域の非武装化以降は、南北間を自由に行き来できるはずだったが、まだ南北と国連軍司令部が共同勤務守則を完成できておらず、合意の履行が遅れている。にもかかわらず、明らかなのは、武装した軍人が緊張感を高めていた板門店の雰囲気が変わったという点だ。ショーン・モロー国連軍司令部警備大隊長(米陸軍中佐)は同日、取材陣に「過去には緊張ムードだったが、今は平和ムードが感じられる」と述べた。

 1日から1か月間は、統一部や国家情報院などに申請した団体が1日4チームずつ見学を行い、6月からは旅行会社を通じて申し込んだ外国人観光客も加え、1日8チームが見学することができる。

板門店/ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/892278.html