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【#朝鮮日報】【コラム】全ての道は伽耶史に通じる?

 韓国文化財庁は4日、慶尚南道昌原市顕洞で阿羅伽耶最大規模の古墳群を確認したとする報道発表を行った。3世紀から6世紀ごろにかけ、韓半島朝鮮半島)南部に分布していた小国家の一つとされる阿羅伽耶の墳墓670基が発見され、1万点余りの遺物が出土したとする内容だ。うち840号古墳は長さ8.6メートル、幅4.54メートル、高さ1.24メートルで阿羅伽耶の領域内で調査された遺跡としては最大規模だとした。

 果たしてそうだろうか。文化財庁によると、これまでに確認された顕洞古墳群の面積は2万2536平方メートルだが、阿羅伽耶を代表する慶尚南道咸安郡の末伊山古墳群の面積は52万5221平方メートル(伽耶古墳群世界遺産登録推進団ホームページによる)だ。末伊山古墳群の20分の1にも満たない遺跡に「最大規模」という虚偽のタイトルを付けた。840号古墳が阿羅伽耶で最大規模という点も誤りだ。末伊山古墳群にはそれを上回る長さ18メートル以上の大型墳墓が36基もある。顕洞は阿羅伽耶の周辺勢力にすぎないにもかかわらず、王陵クラスの墳墓が集中している遺跡だというイメージがわくように発掘結果を誇張したものだ。

 背景には伽耶史の発掘が文在寅ムン・ジェイン)政権の国政課題になったことがある。今年3月に慶尚北道高霊郡の池山洞古墳群で開かれた現地説明会はお祭りムードだった。大伽耶の支配階層の墳墓が集まった池山洞古墳群から伽耶の建国神話の絵が刻まれた鈴が出土したという成果を発表する場だった。調査団は「古代建国神話を形象化した遺物が発見されたのは国内初だ」と指摘した。通常の発掘説明会では調査団の実務担当者が発掘の経緯や成果を発表した後、記者の質問に答えるが、この日は違った。高霊郡守(郡の首長)、文化財庁長、慶尚北道行政副知事が壇上に並び、祝辞を読み上げるところから始まった。郡守が「国宝クラスの遺物が出土したきょうは伽耶史が再出発する日だ」と述べると拍手が沸き起こった。

 学界の反応は冷たい。鈴の表面に刻まれた絵を高麗初期の歴史書駕洛国記」の記述に無理に当てはめた解釈だとの見方だ。伽耶史専門家の大多数が「文献研究者に一度も意見を聞くことなく、性急に発表したことによるハプニングだ」「歴史の歪曲(わいきょく)を超え、創作のレベルだ」などと批判した。

 これまで伽耶については、文献に残された記録や研究者が少ないため、新羅高句麗百済の力に押されて疎外された王朝だったとされてきた。最近は「全ての道は伽耶史に通じる」という言葉まで登場した。少しでも縁故がある地方自治体が発掘結果の誇張競争を繰り広げているありさまだ。バランスを取るべき文化財からして誇張に輪をかけている。あるベテラン教授は「発掘によってファクトを明らかにすべき考古学が歪曲した歴史を後付けで証明する学問に転落するのではないかと懸念される。伽耶史の発掘が現在のように地方自治体の地域開発論理に引っ張られれば、政権が交代した後、伽耶は抜け殻しか残らないだろう」と苦言を呈した。

ホ・ユンヒ文化部次長