日本の敵速報

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【#朝鮮日報】【寄稿】北の「グッド・モーニング・ミサイル」を防ぐ最適の一手

 北朝鮮の核ミサイルは日に日に高度化しつつある。北朝鮮は核物質の生産を引き続き行っており、イスカンデル型ミサイルに続き、潜水艦発射弾道ミサイル北極星3型」まで完成させた。韓国の国力だけではミサイルの打ち上げ前にこれを破壊したり防御したりすることが容易でない。ところが文在寅ムン・ジェイン)政権は、何らの対策もないままに、ただ平和が到来したとばかりうたっている。金正恩キム・ジョンウン)は善良な男であるため「とにかく信じろ」ということなのか。

 拡張抑制は、米国が世界警察の役目を担うという保証の小切手だ。核兵器、ミサイル防御、在来式軍事力という三つの抑制手段を持って同盟国と友邦国までを守るといった約束だ。友邦国には単に拡張抑制手段を提供する程度にとどまるが、同盟国とは連合作戦のフレームでこれを共有する。

 拡張抑制手段をどの程度まで共有するかによって、同盟の強さを区分することができる。戦術核兵器をはじめ、ほとんど全ての手段を共有する米国主導のNATO北大西洋条約機構)は最も力強い。米日同盟は核を除いた在来式軍事力とミサイル防御を共有するため、これに次ぐレベルと言える。韓米同盟は在来式軍事力だけを共有するため、米日同盟よりも1段階下のレベルだ。米国は、本土はもちろんのこと海外駐屯米軍と同盟国を防御するために、ミサイル防御のための作戦を同盟国と共同でいつでも遂行できる準備ができているが、韓国だけは中国を刺激するとの理由でこれを拒否している。

 弾道ミサイルは速度が非常に速いため、防御するには「指揮統制-探知-要撃システム」が「リアルタイム」に連動しなければならない。米国は、世界を四つの圏域に分け、本土は北部司令部、欧州は欧州司令部、中東は中部司令部、アジア・太平洋一帯はインド・太平洋司令部が指揮・統制し、戦略司令部としてこれを統率している。世界の全地域から打ち上げられたミサイルを探知するために、宇宙、地上、海上に数百個のレーダーが所狭しと配置されている。3万6000キロ上空に浮かんでいる高高度衛星がミサイル打ち上げの際の火花を探知すると、低高度衛星がこれを追跡する。次いで、探知距離5000キロ前後の長距離レーダーや1800キロ以内の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」、イージス艦のレーダーなどが、正確なデータを割り出し、迎撃ミサイルに提供する。迎撃は、上空2000キロから22キロの間で高度別に地上配備型迎撃ミサイル(GBI)、海上迎撃ミサイル(SM-3)、THAAD、パトリオットなどが担当する。

 北朝鮮のミサイルは、打ち上げから数分後に韓国に到達するため、緊密な韓米連合作戦が必要とされており、中継基地を通じて間接的に協力し、おのおの対応する。イスラエルと日本、NATOは米国との統合作戦はもちろんのこと、定期的な合同演習や武器共同開発など高い水準で協力関係を維持しているものの、韓国は初心者程度の協力さえ行っていない。現政権はこれに加えて、「THAADの追加配置、米国のミサイル防御と統合、韓米日同盟」を結ばないし、行わないという三つの不履行を中国の前で誓っている。後日、最悪の中華事大として記憶されることだろう。

 韓国も米国と弾道ミサイルの防御作戦を統合し、高い水準の協力関係を結ぶことで、一体どのような利益が得られるのだろうか。まず、損なわれた韓米同盟を強化するきっかけを提供することができる。NATOのように核共有までを加えれば、北核の脅威を完壁に抑制し、中国が北朝鮮の非核化のために率先して協力するよう仕向けることができる。中国にとっては、北核を座視して得るよりも、韓米ミサイルの防御統合と核共有で失うものの方がはるかに大きいためだ。

 第二に、北朝鮮が今すぐ核ミサイルを発射したとしても、韓国の国民を保護する可能性は画期的に上昇する。地球が丸いため、ミサイル発射とともに探知できる手段は軍事衛星が唯一だ。米日の衛星情報を即座にキャッチできれば、韓国の対応にそれだけ余裕が生じてくる。今後NATOや日本のように独自の軍事衛星を保有するようになったとしても、即時性と信頼度のためには韓米間のリアルタイムな情報共有は必須だ。特に米国の最先端迎撃手段と統合すれば、最近発展を遂げている北朝鮮のミサイルも防ぐことができる可能性は高まる。

 第三に、米国と武器を共同開発すれば成功は確実で、その過程で手に入れた先端技術は未来産業の発展にも役立てることができるだろう。猛スピードで飛んでいく小さな点にすぎないミサイルを打ち落とすということは、それこそ最先端科学の結実体なのだ。イスラエルは米国と共同開発したことで独自の4重防御網を構築したほか、日本は迎撃高度がTHAADの10倍に上る新型SM-3を共同開発した。韓国だけが独自開発により2020年代半ばまでに2重防御網を構築すると固執しているが、成功するかどうかは未知数だ。成功したとしても一部の地域だけを防御するにとどまってしまう。成功するまではこれといった対策がないため、このまま指をくわえてぼうっとしていなければならないのだろうか。

 北核の脅威から今すぐにでも国民を保護することができる簡単で確かな方法は「韓米ミサイル防御網の統合」だけだ。次いで「9・19軍事合意」を廃棄し国軍を正常化するとともに、北核への対応能力を体系的に拡大していかなければならない。現政権は、常識的な解決策を差し置いて、反対のことばかりを行っている。誤った理念と政治が国民を崖っぷちへと追いやっているのだ。

シン・ウォンシク元合同参謀作戦本部長・予備役陸軍中将