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【#ハンギョレ】[ニュース分析]ユン・ソクヨルの検察に対抗する文大統領の強攻カード「チュダルク」

法務長官候補にチュ・ミエ議員を指名 
大統領府と検察が対立する中、“ファイター”を前面に 
チュ議員「司法・検察の改革は時代的要求」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が検察改革のため「チュダルク」(チュ・ミエ+ジャンヌ・ダルク)カードを選択した。「下命捜査疑惑」や「監察中断疑惑」などをめぐり、大統領府と検察の対立がピークに達している状況で、検察を指揮する法務部長官候補者として重みのある政治家を選んだのだ。政界の内外では、判事出身で与党代表まで務めた経歴よりも、候補者が持つ特有の“ファイター”気質に注目し、「ユン・ソクヨル検察総長を意識した対抗人事」と評価している。

 文大統領は5日、チュ・ミエ元共に民主党代表(61)を法務部長官候補者に指名した。チョ・グク前法務部長官が10月に辞任してから二カ月後に人事が行われたわけだ。チュ候補者が国会人事聴聞会を通過すれば、盧武鉉ノ・ムヒョン)政府時代のカン・グムシル法務部長官に続き、二人目の女性法務部長官となる。

 コ・ミンジョン大統領府報道官は同日、「法務部長官に内定したチュ・ミエ議員は、疎外階層の権益保護のために法曹人になり、国民中心の判決という哲学を守ってきた所信の強い判事と評価された。政界に入門してからは、憲政史上初の地域区で5期を務めた女性議員として活動し、優れた政治力を発揮してきた」とし、「判事と国会議員として築いてきた法律的専門性と政治力、そしてこれまでチュ・ミエ内定者が見せてくれた強い所信と改革性は、国民が希望する司法改革を完遂し、公正と正義の法治国家の確立に大きく寄与するものと期待する」として、指名の背景を説明した。

 チュ・ミエ候補者は大邱(テグ)慶北女子高校と漢陽大学法学部を卒業した後、光州(クァンジュ)高裁判事、春川(チュンチョン)・仁川(インチョン)・全州(チョンジュ)地裁判事を務めた。15、16、18、19、20代総選挙で当選し、現在5期目だ。チュ候補者は同日、大統領府の公式指名発表後、「司法改革と検察改革はもはや時代的要求である。使命感を持って最善を尽くす」と覚悟を述べた。

 チュ候補者の指名について、民主社会のための弁護士会(民弁)のキム・ナムグン副会長は、「大統領府と検察間の対立を間で整理する主体がいなかったが、このような空白がある程度解決されるだろう」とし、「検察改革案も法務部と最高検察庁が入り乱れて混乱していたが、これを払拭させるかもしれないと期待している」と話した。

■「チュダルク」の芯の強さ+聴聞会通過の二重の布石

 政界では、文大統領の秋候補者の指名背景と関連し、聴聞会の通過と粘り強い検察改革の二つをいずれも念頭に置いたものとみている。特に、秋候補者の重みが検察改革に欠かせないと評価したという。

 大統領府関係者は、「チュ候補者の持つ改革性と政治的重みを考慮した」と述べた。ユン・ソクヨル検察総長を制御し、検察改革を成し遂げるには、「チュダルク」と呼ばれるほど芯の強い人物が必要だということだ。また別の与党関係者は、「チュ候補者は判事出身なので、検察との繋がりがない。検察の人脈に影響される恐れがないだけではなく、予断を許さない政界で長年培ってきた突破力と推進力も、強力な検察をコントロールし、掌握する上で大きな力になるだろう」と分析した。与党のある初当選議員も、「チュ元代表ぐらいでなければ、強気のユン総長をコントロールできないだろう」と話した。

 文大統領が来年4月の総選挙を控えており、チョ・グク事態のような減点の要因があってはならないという点も考慮したものとみられる。国会議員として5期を務め、党代表も歴任したチュ候補者なら、国会の人事聴聞会の敷居をスムーズに跨げるだろうという政務的考慮をしたということだ。

■ 強力な人事権の行使を予想…検察に緊張走る

 検察は、強いイメージのチュ候補者が指名されたことについて、緊張している様子だ。ある在京地検の部長検事は「期待と懸念が入り混じっている。与党代表まで務めた方が長官として来たのだから、考えがあるのだろう」とし、「検察改革をどれだけ効率的かつ的確な方向にするか、見守ろうという雰囲気だ」と述べた。上手く疎通ができるかについて懸念する声もあがっている。ある支庁長級検事は、「検察が大統領府に対する捜査を行っているから、長官と検察との疎通は容易ではないだろう」と語った。

 しかし、検察が神経を尖らせているのは人事分野だ。チュ候補者が聴聞会を通過すれば、直ちに年末の検察の定期人事を行うことになる。ユン・ソクヨル検察に対する大統領府と与党の不信が極限に達した状況であり、長官と総長の協議で行ってきた従来の人事慣行が繰り返されない可能性が高い。与党では、検察の人事を念頭に置いて長官指名を急いだと分析する人もいる。与党のある重鎮議員は、「チュ候補者の性格上、人事問題で検察総長に押されることはないだろう。今後、長官や総長が人事だけでなく、監察権などをめぐり、強く衝突する状況が訪れる可能性もある」との見方を示した。

与野党の反応分かれる

 与党は歓迎の意を表明した。イ・ヘシク共に民主党スポークスマンは同日の論評で、「チュ長官候補者は法務・検察改革に対する国民の要望を受け、経験と決断力を備えた適任者だ」と歓迎した。共に民主党のある議員は、「参謀をうまく使えば、法務・検察をうまく掌握できるだろう」とし、「党内でも、チュ元代表以外に代案はないというのが大方の見解だ」と述べた。

 保守野党はチュ候補の指名を「窮余の策、厚顔無恥の人事」と規定し、激しく批判した。チョン・ヒギョン自由韓国党スポークスマンは論評を発表し、「大統領府と与党が、チュ・ミエという橋頭堡を通じてあからさまに司法の掌握を推し進めるという対国民宣言」とし、「内部的には窮余の策の人事であり、文在寅政権の国政壟断に驚愕する国民にとっては厚顔無恥人事」だと強く反発した。キム・ジョンファ正しい未来党スポークスマンも、「チョ前長官の空席は無理やり埋めた『チョ・グク代替財』人事だ」だと批判した。

ソン・ヨンチョル、キム ・ウォンチョル、キム・ミナ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/919809.html